【BMW M4】ウォーターバッファローとRECARO純正ファブリックで張替え

RECARO C Classicを当時の純正クラシックファブリックとバッファローレザーで張替

RECARO C Classicを当時の純正クラシックファブリックとバッファローレザーで張替え、同じチェックのクラシックファブリックで、ドアパネルとシフトブーツも張替えさせて頂きました。

NEWING熟練の職人技を是非ともご覧ください。

  • RECARO純正クラシックファブリック

     

    ご依頼者様こだわりのRECARO純正クラシックファブリック。チェック生地の張替えは、柄合わせが完成に大きく影響します。

    さらに今回は、タータンチェックのような、色や太さが異なる複数の線が組み合わさった格子柄です。

    ただ順番に型を置くのではなく、完成したRECAROシートを思い浮かべながら、どの部分を配置したら一番カッコよく見えるかを考えなければなりません。

  • 大人の魅力を醸し出すウォーターバッファロー

     

    こだわりの生地がもう一つ。

    ウォーターバッファローです。その名の通り、水牛の革になります。お色はブラック。

    特徴は、代表的な皮革の中でもダントツの強度とはっきりとした凹凸。重みがあり、大きめの凹凸は、ワイルドな大人の魅力に溢れた作品が出来上がるでしょう!

  • RECAROシート張替え前準備

     

    張替え前のRECAROシートの写真がこちら。

    中心のグレーの部分にチェック生地、外側はウォーターバッファローで張り替えます。

    現場では、張替え前のパーツをみて、どの様に作業を進めるか検討します。車やパーツ・生地によって進め方がちがいます。

    RECAROシートの中心が、パーツごと分かれているのが分かりますでしょうか。チェック生地の柄合わせが必要なパーツが多いですね。

  • 苦戦を強いられた、張替え前のドアパネル

     

    こちらはチェック生地のみで中心のドアパネルを張替えます。

    レカロシートより簡単?

    いえいえ、縫製部隊の長く苦しい(?)挑戦が始まります。

  • チェック生地に、型を置いて配置を確認

     

    文章では一言ですが、この写真が撮影できるまでなんと丸一日かかりました(; ・`д・´)

    型と型の間隔が、大きく空いているのが分かりますでしょうか?

    柄が大きく、ロスがかなり出ます。チェック柄の張替えは、無地の布地に比べて、倍以上の量を使用する事もあるんです。

  • ドアパネルの柄合わせ

     

    そうです、シートだけでなくドアもあります。

    全て裁断する前に、柄の配置は正しいか、すべての型が用意された生地で足りるのか、全員で確認します。

    この日も、柄と睨めっこして一日が終わりました。

  • 柄合わせの苦難

     

    運転席。助手席、どちらのシートにも同じ位置に柄が配置されるようにします。

    今回の生地は、柄合わせが本当に大変でした。それでも、時間を惜しむことが出来ない大切な作業です。

    大変だった型取り・裁断が終わり、縫製が始まります。

    皆が一番大変な場面を乗り越えたと思っていました。この後、さらに長く苦しい戦いが待っているとは知らずに・・・・

  • REAROシートの縫製開始!!

     

    まずはREAROシートの縫製。

    中心のチェックは一つづつ慎重に。

    パーツを一つ縫ったら、縫い合わせの柄がズレていないか確認。また縫い合わせて、柄合わせの確認。確認を繰り返しながら縫い進めます。

    外側のウォーターバッファローも、縫い合わせます。

    普段の革とは違う伸びや厚みに初めは戸惑いますが、日々様々なシートを縫い続ける縫製部隊は、確かな腕と感覚でコツをつかみながら縫製します。

  • 本体に被せての最終調整

     

    RECAROシート本体に被せて、ボリュームや革のシワの最終調整です。

    元のRECAROシートは全てファブリック生地でした。

    年月が経過したことで凹んでしまったスポンジの補修、革への張替えによるハリの違いを、職人が細かく調整します。

    シートは置物ではなく、実際に人が座って運転するために使われますから。座り心地も大切です。

  • RECAROシート張替完成

     

    外側のブラックとの組み合わせを考慮し、中心に暗めのお色のラインが配置されるよう、型取りを考えました。

  • 純正のタグも移植しております。

    さて、お次は予想外に苦戦したドアパネルです!

  • 続いてドアパネルの縫製開始!!

     

    先に完成した写真をご覧ください。

    左から中心かけて、縫い合わせと2本のステッチが見えますでしょうか?

    この縫い合わせとステッチが、縫製部隊を今年一番苦しめたのではないでしょうか(;´・ω・)

  • 予想以上に大変だった縫い合わせ

     

    初めに行った型取りの際に、正確に柄を合わせて型取りを行いましたので、ズレないように丁寧に縫い合わせます。

    次に、縫い合わせの両サイドにステッチをいれます。

    このステッチが、予想以上に大変!今回の生地は、糸が太く、目が詰まった生地でした。

    普通の革では問題なく縫えるステッチが、針が織り目の間を左右に滑ってズレてしまい、織と織の間の隙間に落ちてしまいます。

    黄緑系の生地にブラック糸でのステッチだったため、一マスずれるだけでも目立ち、数ミリの世界で苦戦しました。

  • ドア同士の柄合わせ

     

    BMW M4はフロントとリアのドアの柄が繋がる車です。

    片側を縫製したら、実際にドアに充てて柄合わせの再確認です。

    そして、ドアが4枚あるということは、縫い合わせとステッチも4枚あります。

    何度も・・・何度も・・・・ひたすらステッチに挑戦し続ける姿に、陰ながらエールを送ることしかできませんでした。ファイト~!!!

  • 職人の納得できる仕上がり

     

    素晴らしい!出来ました。!真っすぐ伸びた綺麗な二本のステッチです。

    柄合わせもピッタリです(*´▽`*)

    NEWING職人曰く「もう、どんなステッチでもいれれそうやわ」www

  • フロントとリアを合わせると・・・!!

    ステッチと柄の両方がピッタリ合います。

    素晴らしいです(2回目www)

  • ステッチと格闘した2日間

    諦めずに何度も挑戦し、やり遂げた縫製部隊の頼もしい姿に社長もベタ褒め!!!!

  • ドアパネル4枚の縫製・張り全て完了

     

    綺麗なステッチで仕上がった型を、張り職人が丁寧に張り合わせました。

    縫製部隊からの圧が普段より職人にプレッシャーを与えますが、さすが職人。ミス無く完成しました。

  • シフトブーツも張替え

     

    小さなシフトブーツが、車の中心で彩を与えます。

  • 洗練された大人の雰囲気

     

    ウォーターバッファローの、同じものが二つと無い表面の力強い凹凸が、クラシックなチェック柄に男らしい力強さとワイルドさを加え、洗練された大人の雰囲気を醸し出します。

  • フロントスタッフが、自信を持ってお客様に納車できる裏側には、日々腕を上げ続ける職人たちの努力があります。

  • 熟練の職人が理想のカスタムをお手伝いさせて頂きます

     

    お客様の子供の頃からの想いと、車への愛があふれた作品となりました。

    NEWINGでは、熟練の職人がお客様の理想のカスタムをお手伝いをさせていただきます。

    お気軽にご相談くださいね♪

    カラーシートベルトはこちらのページから!

  • 2023年10月8日 富士スピードウェイで開催されたBMW Familie!のイベント会場でNEWINGブースに展示させていただき、注目の的でした♪

  • 2023年10月施工

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